自己催眠の指導の効果
自己催眠を試みているのだけどなかなかうまくいかないという方がいます。
最も有名な自律訓練法のやり方はネットや書籍で簡単に見つかりますが、いざやってみるとなかなかコツもつかみにくいですし、そもそも自分が正しくできているかどうかもよくわからず困っている方が多いようです。
ですが、私が催眠状態に導いたあとにこの自律訓練法の暗示を入れてあげると、ゴールとしてどういう状態が感覚的にわかると同時に、なんとなく気持ちの持って生き方もわかり、上達が進みます。
皆さん
「わかった気がします」
「次は行けそうです」
と言ってくれます。
これも催眠療法士の役割の一つです。
催眠術体験会の中でも指導できますのでご希望の方はお知らせください。
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こんなことありません？
トランス状態というのを聞いたことがありますか？
催眠術の世界ではトランス状態という単語がよく出てきます。
しかし、日常でもいつもと違う意識状態になっていることに気づいていますか？
これをトランスとよんでいます。
トランスは頻繁に起きているのです。
たとえば。
お風呂に入っている間、ずっとなにか考え事をしていたとします。
頭の中はそのことでいっぱいです。
頭や体を洗ったあと湯船につかってぼけーっとしていると
「あれ？そういえばシャンプーしたっけ？」
確かに髪は濡れているし、よくよく落ち着いて思い出せばシャンプーはした、ということはわかるのですが、一瞬わからなくなる。
無意識にシャンプーしちゃっていますね。
たとえば。
たとえば好きな人との初デートの日、気持ちが浮ついていて、いろんなことを考えながら家を出る。
しばらくして
「あれっ家の鍵しめたっけ・・・？」
大体の場合は、無意識に鍵を閉めているので大丈夫です。
（本当に鍵をかけていないという場合もあるでしょうけど）
何かに熱中してて、ケガをしていることに気が付かなかった、なんてこともあります。
２０年以上前に、ゲームセンターで格闘ゲームがはやっていて、あまりゲームをしない友達が、必死になってプレイして、コントローラーを強く握りしめるあまり、指から血が出ているのをゲームが終わるまで気が付かなかった、と言うことがありました。
ゲームに集中するあまり他のことが気にならなくなっていますね。
女性に多いのが、脚に青あざができているのに、どこでどうやって脚をぶつけたのかわからない、なんてことがあります。その時は何か別のことに意識が集中していたのだと思います。
他には、物を探していて、ここは確実に一度見たはずなのに、もう一度見たらそこにあったとか、逆にここにあったはずなのに今見たらないなんてこともあります。
これは幻覚と呼ばれるものです。
よく考えたら不思議ですが、あまりに日常的すぎてそれほど違和感を持ちませんよね。
トランスは意外に頻繁に起きています。
催眠状態とは、トランスの中でも「リラックス系」トランスの発展したものです。
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好きな仕事をする
人間、やりたいことをやるべきです。
「やりたいからやる」という内部的動機によって始めた行動に対し、内部的報酬「満足感・達成感」を得るのが最も健康的だからです。
ですが、例えばその行動に対しお金や物品といった外部的報酬を与えると何故か内部的動機が縮小してしまい、やる気が無くなってしまうという心理効果があります。
特にお金は数字なのでその力が特に強いです。
アンダーマイニング効果と呼びます。
有名な逸話でこういったものがあります。
- 壁に落書きをする悪ガキに毎日お礼として小遣いを与え続ける。
- 小遣いをやることを止める。
- 悪ガキは落書きをしなくなる。
これは、1で、いたずら心という内部的動機を小遣いという外部的報酬にすりかえ、2でその外部的報酬の供給をやめることで、3で行動が止まるという話です。
好きなことを仕事にすることのリスクの一つにアンダーマイニング効果があります。
好きなことを仕事としているとき、その行動や成果は自分にとってかけがえのないもの、すなわちプライスレスに感じたいところに、具体的に金額という数字で測れてしまうと「自分のかけがえのない行動・成果は数字で見るとこんなものか・・・」と感じてしまい、がっかりしてしまいます。
ですので好きなことを仕事にするのでしたら、自分の行動や成果と入ってくるお金（収入）のつながりをできるだけ感じないように生活をデザインすると良いです。
好きなことを続けていたら知らぬ間に（意識せず結果的に）お金を稼いでいる
と感じる状態が理想です。
そうは言っても頭では仕組みを理解しています。
それに仕事せずして生きていける人は殆どいません。
ですので、好きなことを仕事にするのは理想ですが、それが難しい場合は「好きな仕事をする」でもいいと思います。
自分の仕事を好きかどうかで人生の質が大きく変わります。
日々の８〜１２時間をどう過ごすか。これは２４時間の３３〜５０％に当たります。
とても重要です。
働かなければならないなら、できるだけやりがいのある、好きな仕事をすべきです。
先日ネットで
転売で月収７０万あげているが、ちっとも興味のない商材を流通させているだけなのでモチベーションが上がらなくて辛い
と言ったような書き込みを見かけました。
確かに月収７０万はすごいですし魅力的ですが、精神的に辛いと思います。
この転売行為自体や商材に興味がある人ならば問題はないのですが、そうでない場合は逆に月収の高さがやめにくい理由（やめるのがもったいない・怖い）となって辛い生活になってしまいます。
理想の仕事というのはなかなかありません。サラリーマンでも自営業でも経営者でもです。
先の転売の例のように収入など理論的な基準と、好みや興味といった主観的な基準、後者によりウェイトをおいてうまく折り合いをつけられるような職業選択をすると幸せになれると思います。
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催眠術で食べ物の味が変わります
体験会では催眠による味変化を体験したいと思う方は多いようで、よくリクエストをいただきます。
飲食物はこちらから提供しにくいので、もしチャレンジしたい方はご自身で持ち込んでいただけると助かります。
それにご自身で準備されたものの方が安心できると思います。
今まで持ち込まれたものの例です。
- 水（ペットボトル）→酸っぱくなる、甘くなる、お酒になる、炭酸になる、ジュースになる、温度が変わる
- チョコレート→甘さを感じなくなる
- レモン果汁→酸っぱくなくなる、甘くなる
味が変わる驚きというものは楽しいですが、逆に暗示をといて味が元に戻る瞬間もなかなか楽しいです。
よくテレビで見るチューブ入りわさびを持参して辛味がなくなる、甘くなると言う変化に挑戦した方はまだいません。
味変化は成功すると楽しいので、挑戦したい方はお申し出ください。
※ご自身で持ち込み願います。
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（正しい）知識＋経験＝よい催眠術師
先日の体験会である女性に催眠誘導しました。
私はかかりやすいかも、とおっしゃっていましたが、実際はじめて見るとなかなかスムーズにいきませんでした。
我々のイメージする段階の踏み方とは違い、若干戸惑いました。
それでも、最終的にはご自身が持ってきたチョコレートの味変化までできたのできっと満足していただけたと思います。
最後に感想を聞いたときに、
「昔催眠術の本を何冊か読んだことがあって、時々それと同じ手法だーって思いました。」
とおっしゃっていました。
私が
「誰の本か覚えていますか？」
と聞くと、なんと筆者は私の催眠術の先生でした。
さもありなんですね。
私はその方の生徒ですｗ
ですが、やはり本やDVDで知識を詰めただけではやはり催眠術師になるのは難しいと思います。
先生に直接教わる双方向のコミュニケーションでなく一方向の学びとしての限界もありますが、催眠術はコミュニケーション術のようなもので、やはり実践→反省（分析）→改善という経験を繰り返すことで上達していきます。
知識と経験、どちらも重要です。
知識だけではよい催眠術師になれません。
経験だけでもよい催眠術師になれません。
一般的に催眠術を学習する上で
- （特に催眠術の世界は）正しい（有効な）知識にたどり着くのが難しい
- 催眠術をかける相手を探すのが難しい
という２つの大きな壁があると思います。
さらに各人の課題として
- 余計な事前知識・経験
- 思い込み（事態を正しく理解しない）
- メンタルブロック（躊躇・覚悟不足など）
- 顧みない姿勢
などあるので、よい催眠術師になるのはなかなか難しいと思います。
私も先生のレベルに達するまで謙虚に精進を続けてより良い催眠術師・催眠療法士の道を追求していくつもりです。
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催眠に必要なのは「自分ごと」
先日の体験会で、面白いことがおきました。
男女各１名が参加したセッションでした。
はじめにヘルパー催眠術師のダヴさんが女性を催眠誘導しました。
しっかり催眠に入りました。その日一番良く入ったと思います。
一通り終わったのでいったん女性は見学席に戻って待機します。
次は男性の番です。
私が誘導します。
私が催眠誘導を行っている最中、待機していたダヴさんが何事かしているのを目の端に認めたのですが、私は誘導に集中していて何が起きているのかわかっていませんでした。
後で聞くと、私が男性に対し
「最も悲しかったことを思い出してください。」
と言っているのを、待機している女性が悲しいことを思い出して涙をボロボロ流していたそうです。
そこでダヴさんがティッシュを女性に渡していた場面を私が垣間見たという話でした。
彼女は催眠誘導の対象ではないときも、催眠術師のいうことに反応したのです。催眠術師は交代しているにも関わらずです。
自分に話しかけられていない時も、男性への話しかけを「自分ごと」として捉えていたので反応してしまいました。
催眠に入るには誘導を自分ごととして捉えないといけません。
誘導を受けているときに
「これはどういう意味・効果があるんだろう？」
なんて考えているときは、これは客観に寄っていて「自分ごと」の意識が低く、まだ催眠が浅いと言えます。
もし実際に誘導していてそういうことを考えすぎてしまう場合はお知らせください。
そういう場合の対処法もある程度あります。
誘導で促される行為に集中できてないとも言えるので
- 同時に複数のことをしてもらう
- 少し頑張るような行動をしてもらう
ことで集中せざるを得なくなるような状況を作ったりもします。
このように余計な考えが入る余地を与えないように誘導する事で改善することがあります。
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ちょっと暑い→脱ぐ、暑い→着込む
今週のお題「残暑を乗り切る」
毎日暑いですね。
最近は幾分暑さも和らいできましたが、私の記憶では９月にはまた暑さがぶり返すタイミングが例年あるような気がします。
気のせいですか。どうなんですか。
私のようなゴリマッチョよりの連中は体温が高いです。
ちょっと気温が上がっただけで、暑い暑いと服を脱ぎ始めます。
でもすぐに限界が訪れます。
もう脱げないのですから。この筋肉は。脂肪は。
これ以上は無理なんです。
次に何が起こるかというと、汗が止まらなくなります。
少し歩いても止まると汗がドバドバ。
どうやっても汗を止める方法はありません。
Tシャツがピッタピタになって乳首などが透けて来ます。
張り付くTシャツ。
辛い。
こっちも辛いが見る方も辛いことでしょう。
でももうこれ以上服を脱ぐことはできない。
こういうときの対策は以下の２つのあわせ技でかなり快適になります。
１．Tシャツの下にユニクロのエアリズムを着る
Tシャツは綿です。汗をかくと不快です。
Tシャツ一枚より確実にエアリズムを加えたほうが快適です。
暑いときこそもう一枚着込むのです。
２．タオルを中に入れ込む
タオルの半分を首から胸元に入れ込みます。ちゃんと広げた状態にするのがベストです。残りの半分を背中側に広げて入れ込みます。
そうすると汗をかくそばから次々とタオルに吸われていって、不快さがなくなります。
暑いときこそ更にタオルも着込むのです。
こういう状態で炎天下の中を歩いたり自転車乗ったりして、エアコンのきいた目的地に着いたらタオルを体から抜き出せば清涼感すら感じます。
移動中は顔にも汗をかくので顔を拭くタオルは別で持っておくと完璧です。
あとは道中ガリガリ君を躊躇せずに買いまくって食べまくるのがコツです。
今月いっぱい有給消化中の私は明日も自転車でラーメンを食べに行くミッションをクリアせねばならないので、エアリズムとタオルをTシャツの下に着込んで出動したいと思います。
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暗示のつもりが指示と受け止められる
- では、椅子に腰掛けて。
- そう、楽な姿勢にしてください。
- こんな風に前へならえみたいにしてください。そうです。
- 肩の力を抜いて。
- （相手の正面にしゃがみ、相手の目線と同じ高さで目を合わせる）
- 私の目をじーっと見てください。もう一度見たら目をそらさないで。もし目がそれたらまた目線を戻してください。
- （目を合わせたまま）私がハイって言ったら腕がこーんな風に開いていきます。
- （相手の腕を開く）
- 開いたら私がストップといいます。そしてまたハイ！と言ったら腕が内側に向かって閉じていきます。
- では行きますよ。手の中に意識を集中して。
- 目を閉じて。
- ハイ！
- どんどん開く！もっと開く！
- （腕が開く）
- ストップ！ハイ！今度は腕が閉じる！
- どんどん閉じる！
- （腕が閉じる）
- はい、いいですよ。目を開けて。
- どうでしたか？自然に動く感じがありましたか？
私達がよくやる技法の流れです。
（省略している部分もありますし、実際は被験者の状況を見ながらアレンジしますので、これをそのまま読み上げるだけでは成功の確度はあまり高くならないと思いますのでご注意を）
この流れの中でステップ14が「暗示に反応して自然と」腕が開いてほしい場面、17は閉じてほしい場面です。
残念ながら反応しない場合もありますが、それよりもこちらが困惑するのは、14、17の場面で腕を意識的に動かす人です。
２０人に１人ぐらいでしょうか。まれにいます。
演技をしているのではなく、私に「動かせ」と指示されたと思い込んでいるから動かしているのです。
7、9の暗示（予言）を指示だと受け取っているようです。
でも、1〜6までの流れは明らかに指示で
7〜9、は暗示のつもりです。
1〜6では、暗に「あなたは」〜してください、と主語をあなたにしています。
7〜9では、「腕が」〜します、と主語を腕にしています。
基本的に指示をしたいときは主語を暗にあなたに、暗示は主語を明確に腕にしていて区別しているつもりです。
殆どの人はそれで暗示と指示を区別をしてくれるのですが、時々暗示を指示として受け取ってしまう方がいます。
そういう場合、大体は似たような他の暗示も指示だと受け取るので、
目がピタッと閉じてしまう
頭が後ろに倒れる
と言った暗示も、指示されていると思い込み、単に動かしているだけになってしまいます。
もうこうなってくるとコミュニケーションの話になってきますが。
（余談ですが催眠術を覚えると日常のコミュニケーションでも言葉の正確性にも敏感になってきます。）
こういう場合はどうすればいいのでしょうか？
被験者がそういう人かどうかはやってみないとわからないので、暗示にもう少し言葉を加えて誤解させないように正確に伝えるよう慎重を期すべきかもしれません。
私がハイって言ったら腕がこーんな風に開いていきます。
↓
私がハイって言ったら腕がこーんな風に自然と開いていきます。
私がハイって言ったら腕がこーんな風に勝手に開いていきます。
と、言葉を付け加えるのはいいかもしれません。
また、実際に遭遇してやらかしてしまった場合は、以降の暗示では下のようにさらに言葉を尽くすのがいいかもしれません。
私がハイって言ったら腕がこーんな風に暗示に反応して勝手に開いていきます。
私がハイって言ったら腕がこーんな風に意識的に動かさなくても勝手に開いていきます。
私がハイって言ったら腕がこーんな風に無意識に勝手に開いていきます。
できることはこれぐらいかな、と思っていますが、こういった対策が最善かどうかは、今週先生に会う機会があるので聞いてみようと思っています。
先生、つまるところ質問したいことは以下です。
①暗示として最良なのはどれだと思いますか？（相手が暗示を指示だと受け取る人かどうかわからない状態）
- 私がハイって言ったら腕がこーんな風に開いていきます。
- 私がハイって言ったら腕がこーんな風に自然と開いていきます。
- 私がハイって言ったら腕がこーんな風に勝手に開いていきます。
-
私がハイって言ったら腕がこーんな風に暗示に反応して勝手に開いていきます。
-
私がハイって言ったら腕がこーんな風に意識的に動かさなくても勝手に開いていきます。
- 私がハイって言ったら腕がこーんな風に無意識に勝手に開いていきます。
１だと言葉足らずで誤解されるたりしないか、逆に２〜５は蛇足だったりしないか、ちょうどいい塩梅はどこらへんかで悩んでいます。（暗示と指示を明確に区別せよ、の教えはわかっているつもりですが、「程度」で悩んでいます）
もしかして声色など非言語（雰囲気）も関係あるかもですね・・・
②相手が暗示を指示だと受け取ってしまう人で、誘導中にやらかしてしまったところからの最良の挽回方法を教えて下さい。
今度お話させてください。
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心臓の鼓動を探す
自分自身の心臓の鼓動を感じ取ること、できますか？
難しいと思います。
心臓の動きを確かめるために手首で脈をとったりしますよね。
自律訓練法の公式暗示第４段階（第３段階となっている場合もあります）は心臓の調整暗示です。
心臓が規則正しく打っている・・・
という暗示を自分に唱えます。
自律訓練法関連の文献では心臓の鼓動を認識できるかどうかはあまり重視されてないかのように読めますが、私自身はもし認識できるのであればできる方が良いと考えています。
自分の集中状態も認識できますし、暗示による鼓動ペースの安定も認識できるからです。
（その後集中の精度が上がって鼓動を見失うことはありますがそれはそれで問題ありません）
実は自分の心臓の鼓動を感じ取ることは可能です。
静かで落ち着いた環境で、椅子に座るなどリラックスできる体勢を取り、目をつぶりみぞおちのあたりに意識を集中して心臓の鼓動を探してください。
早ければ１０秒ほど、遅くても２０秒ほどで探すことができます。
私自身が自律訓練法を行う時も必ずこうやって鼓動を認識するようにしています。
また、クライアントに指導をしている時もそのように誘導しています。
数息内観法といって、鼻から大きく息を吸うたびに数を数える自己催眠の方法がありますが、心臓の鼓動を数えていくと似たような効果があります。
ただ、心臓の鼓動は呼吸よりもハイペースなので、s数字が複雑になりすぎないよう１から１０まで数えたらまた１に戻るといった数え方をすると良いと思います。
心臓の鼓動は気を抜くと見失いそうな分、この作業に集中するので、短時間で自己催眠の効果を得たい方は、鼓動のカウントをやってみると良いかもしれません。
浅学ゆえにすでに世の中にある方法なのかわからないのですが、もし今までにこれを編み出した人がいないのだったら、私のオリジナルですｗ
名付けて
鼓動カウント法（Pulse counting method）
です。
方法
- 静かで落ち着ける環境で、リラックスできる姿勢で目を閉じる（以降つぶったまま）
- ３回ほど深呼吸をする。（４秒かけて鼻から大きく吸い、７秒間息を止め、８秒かけて口から息を吐くのがおすすめ）
- 通常の呼吸に戻り心臓の鼓動をみぞおちのあたりで探す（結果的に見つかるのはみぞおち周辺ではない場合もあります）
- 探し当てたら任意の時点から「心臓が規則正しく打っている」という暗示イメージを持ったまま１，２，３，４，５，６，７，８，９，１０，１、２，３，・・・と１０カウントを繰り返していく
- 鼓動のペースが規則正しく打っていることが確認できたら任意の時点で終了する
※カウントだけを止めて自分が鼓動を感じている状態をしばらく楽しんでから終了してもよい。
殆どの場合、数えはじめてしばらくすると鼓動のペースが遅くなるように感じてきます。
そして数えるのをやめると鼓動を見失いそうになることがあります。
問題ありません。
そこでやめてもいいし、また鼓動を探してカウントを始めてもいいです。
自分が好きなだけ続けて構いません。
カウントアップの方法も１００まで数えたらやめるなど自分にフィットするよう多少のアレンジをしても構いません。大事なのは連続した数をつなげていくことです。
とても簡単かつ短時間でできるので、ぜひ日常生活の中で補助的にやってみてください。
私もよくやっています。
もしこのブログの記事執筆時（2019/8/27）より前に誰かがこれを提唱していれば残念ながら私のオリジナルではありませんが、もし誰も提唱していなかったらこれは私のオリジナルとさせていただきますｗ
もしかしたら博学な私の先生や先輩方ならご存知かもしれません。
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かかっているように見えるのに・・・？
先日行った体験会でこんな方がいました。
催眠術に興味があり、しかもかかるよりかけたい欲求が強いようで、独学で知識を得たり、ネットの催眠動画で自分はかかるか試してみたりしているそうです。
そして自分はまぶたが閉じるところまでは行くのだけど脱力が全くできず、それ以降暗示が一切入らないのだ、とおっしゃっていました。
催眠術に対しての考え方とか、自分はこういうタイプだという思い込みが強そうで一筋縄では行かなそうだったので、コンディションをチェックするところから慎重に進めました。
まぶたが閉じるように誘導していると、たしかにまぶたの動きも目の動きも非常にわかりやすく反応しています。
これは意識的に起こそうとしても難しい動きの変化なので、何らかの反応が起きているのは確実です。
また、深呼吸のやり方を見ていると素直すぎるほど指示に従って真剣味が感じられます。
息を吐き切るように指示をすると本当に頑張って息を最後の一絞りまで吐ききっています。
私は
（手強いと思ったから）慎重に進めたけど、それが功を奏してうまく入っていってるなー
と思い始めました。
しかし、体の他の部位、腕や頭に対し、自然と動く暗示を入れてみるとうまく行きません。
わずかに反応はあるのですが、彼の中で驚くほどの成果が得られないので、被暗示性が高まらず、あまり私が満足の行く結果が得られませんでした。
目周辺の暗示は面白いように入り、成功すぎるほど成功しているので、成果ゼロではないにしろ、時間いっぱい使っても彼が期待している（であろう）ほどの深化は得られませんでした。
たまたま彼より先に体験した別の方が今日一番のかかり具合だったので、彼もその現象を目の当たりにしてそれなりに得るものはあったようですが、それでもご本人が体験できた部分は少なく、申し訳なかったです。
ではなぜうまく行かなかったのか。
考えてみました。
ご本人に何らかの心理的なブロックがあったのかもしれません。
「自分は脱力できないし暗示に一切入らないんです」
とおっしゃっていたので、そういう強い思い込みによって、暗示の対象が目以外に移ると気構えてしまって無意識に受け入れなくなっている可能性があります。
目の暗示で成功で高まりかけた被暗示性が他の部位に移ると亢進しなくなっているのだと推測します。
今思えば、目の成功→他の部位失敗 から、目を徹底的にフォーカスを戻して、完全にやりきってからまた他の部位に映ればよかったかもしれません。
もし再チャレンジできるなら、目関連だけで被暗示性を十分に高め、強い催眠認識を起こしてから、暗示の印象が弱い暗示で被催眠性を上げるという運びにしてみようかと思います。
このように対面の催眠は相手に合わせて進行していきます。
集団催眠や動画や音声の催眠はこういった受け手の都合は考慮できませんので、精度が落ちてしまいます。
もしこういった一方向の催眠誘導でうまく行かなかったとしても、対面だとよりよい経験になる可能性がありますのでぜひ起こしください。
体験会をやります
７，８月は暑すぎて時間があっても思うように催眠活動ができませんでしたが、8/25（日）に体験会をすることになりました。
体験会の模様はまたこちらでご報告します。
秋にはまた少し違った企画も考えていきますのでお楽しみに。
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皆さん外に出てますかね・・？
転職先が決まり、８月いっぱいは有給消化で、のんびりと過ごしています。
時間ができたので、いろいろなことに積極的に取り組もうと思って入るのですが、このところの猛烈な暑さで外出も難しい状態です。
ゲリラ催眠にも出動しようと思っていましたが、この暑さでは広場に座っている人も少ない気がします。
もうチェックしに行くのさえ辛いですｗ
もし状況どなたかご存知でしたら教えて下さい。
もし運良く出会えても、かけられる側も暑さで集中もしにくいのではないかと思います。
私もウロウロしてたら熱中症で倒れてしまいそうです。
夏はゲリラ催眠は諦めます。
私自身もこの時期を楽しみにしていたのですが、他の形で催眠活動していきます。。。
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名刺を渡すときに緊張する
名刺交換するとき、緊張しすぎて手がブルブル震えてしまうという方がいます。
名刺交換の動作自体は体に無理がかかるようなものではないので、明らかに心理的な緊張が挙動に現れています。
これを改善するのに催眠療法はうってつけです。
どうやるのでしょうか？
緊張の原因を取り除く？
違います。
ただ単に名刺交換の経験回数を上げるのです。
実際の名刺交換の機会は限られているし、本番なのでプレッシャーが強く、改善するために重ねる経験としてはベストではありません。
催眠でヴァーチャル体験をするのです。
ハードルの低いところから初めていきます。
もし名刺交換するときに緊張して手が震えてしまう、という方がいたらご相談ください。
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嫌なことへの対応
世の中、嫌なことがなくなって嬉しいこと、楽しい事ばかりになればいいのに。
そう思いますよね。
でも、なかなかそうはいきませんね。悩みのタネは尽きないものです。
完全になくなるというのは難しいかもしれませんが、できるだけ嫌なストレスを受ける機会を少なくしていくのが幸せへの道です。
それには、自分の内側への働きかけと自分の外部への働きかけ、両方とも行うのが効果的です。
内側への働きかけ
いわゆる捉え方や感じ方を変えるというものです。必要以上にストレスを感じる場合は、それに気づき受け流すことで緩和されます。
デソシエイトすると言われたりします。俯瞰で見る、第三者視点で見る、客観的に見る、そういう工夫です。
これには自己催眠もとても役立ちます。自己催眠によってフラットな思考を手に入れることができます。
外部への働きかけ
しかし内部の改善だけでは限界があります。やはり効果的なのは現実の環境を変えたり、行動を変えることです。それによって不快な現象そのものを消し去ります。
ただ、この外部への働きかけの動機づけには内部的なパワーが必要なので、こちらも自己催眠が役立ちます。
そう考えると内部の状態を整えることはとても良いことです。
自己催眠を勉強して練習・実践してみてください。少しづつ効果が現れるはずです。
より高い効果を得たければ私も指導できますのでお問い合わせください。
ただ、その先に行動があって現実を変えていくところまでつなげていくことを忘れないでください。
人生の改善になかなか行動に移せない方、ぜひご相談ください。
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結果的に催眠をかけないこともあります
手が固まってしまうなどのいわゆる不思議な催眠術のパフォーマンスはれっきとした催眠術の一つですが、催眠という文脈においては違う目的のものもあります。
例えば催眠療法。
これは催眠の技術を使って、心の状態を安定させたり、メンタルブロックを外したりしてあなたの人生をより良くしていくサポートをするものです。
催眠療法が目的の場合は、観客もいませんし不思議な現象を派手にやる必要はありません。
相談者もそんなことは求めていません。
ですので、パフォーマンスの催眠術と違って、地味です。
医師の診断のように細かく状態をチェックするところから始めます。
催眠は特に初回が大事です。
殆どの場合、初めてだと要領がつかめなかったり、なんとなく不安だったりで催眠に入るのには時間がかかります。
そこを粘り強く優しく慎重に誘導していかないといけません。
また、パフォーマンスだと失敗もありえますが、催眠療法の治療として私を頼ってきている方の誘導は失敗するわけには行きません。
失敗するとその後挽回するのに大きな努力が必要になるからです。
特に初回は、簡単な問診と状態チェックを行います。
- 体のコンディション
- 心のコンディション
- イメージと筋肉のつながり
- イメージと感覚のつながり
- イメージと感情のつながり
- イメージと記憶のつながり
と言ったことを調べます。
これで、今日は催眠誘導ができそうかどうかをチェックします。
殆どの方が次に進むことができますが、まれにまったく適さない状態の方がいます。
その状態で次の催眠誘導に進めても成功する可能性が低く、それならば今回はこれ以上進めないほうがよいという判断をする場合があります。
失敗したときの挽回のコストが高いので、それならば状態が整う次の機会に賭けたほうが得策だからです。
催眠術というと技術ばかりがフォーカスされがちですが、目的に応じた物事の運び方も合わせて学んでいかないといけません。
そう考えるといっそう催眠の奥深さが見えてきます。
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