詐欺メールの嘘が見え見えなわけ
あなたはこんなメールを受け取ります。
ある資産家が莫大な相続先を探していて、厳正な審査の結果、あなたがその候補に選ばれました。
その遺産は莫大なので、比較するとわずかな額ではあるのですが、管理費が毎年50万円かかります。
初年度は、相続前にその管理費を入金してもらわないといけません。
〇日までに入金がなければ次の候補者に権利が移ります。
期限内に権利を行使したい場合は、こちらまでご連絡ください。詳細や入金方法をご案内します。
<略>
といったような内容。
あきらかな詐欺メールですね。
冷静に考えればわかると思います。
引っかかるわけないと思いますよね。
ですが、たまにこれに引っかかる人がいます。
人は夢のような話でも信じたいという気持ちが強いので、心理状態など状況によっては信じ切ってしまいます。
このメールを見ての反応は大きく分けて3つのタイプに分かれます。
- 全然信じない。
- 少し信じてる。
- 信じている。
この見え見えの詐欺メールの目的は何なのでしょうか?
それは、できるだけ純度の高い3のタイプだけを集めることです。
実際に入金が成立するまでは、おそらくメールなどでのやりとりが必要になります。
詐欺師が仕事をしなければいけません。
そこに2のタイプが混じると、途中で逃げられたりすることが増えてしまいます。
無駄骨です。そういう徒労を減らすため、3のタイプだけをあぶりだせるような程度のメールを出しているのです。
2のような「ありよりのなし」の可能性を「擬陽性」とよび、それを排除しています。
詐欺の手順が自動化されておらず、一部人力の手作業が残っているからでしょう。
逆に詐欺の手順が自動化されている場合は、対象者の母数が多ければ多いほどいいので、簡単には見破られないような巧妙な仕組みになります。
例えばアマゾンのウェブサイトを偽造してログイン情報を盗むフィッシングサイトなどは一見本物と見まがうほどに巧妙に作ります。
ですから、
- 見え見えの釣り→どこかに手作業が残っている
- 巧妙な釣り→全自動
だと推測することができます。
先日取り上げた手技の動画広告は、明らかに信ぴょう性が薄い事実でも、引っかかる人は信じ込むので、結果的に(運営側にとって)質の高いお客さんが集まるのではないかと思います。
このブログでは手技がインチキだと明言はしていないもののほぼそう言っています。
・・・もしかしたら催眠術も似たようなものだと思っていませんか?
確かに
「催眠術なんて嘘だ!インチキだ!」
と言う人は結構います。
その人にみとめさせるには、目の前で知人をかけるか、本人に直接かけるかしないと難しいかもしれません。
ただ、ここがむつかしいところなのですが、催眠術師側はそこまでムキになって証明するようなモチベーションが湧きません。
信じない人は信じないでもいいですよ・・・
という、反応態度が怪しげなスピリチュアルと同じになってしまっているのです。
わざわざタダ働きしてまで証明する気が起きません。
あなたが催眠術にかかりやすいタイプかどうか、試してみるためにはぜひ体験会にご参加ください。
損はさせませんw
こちらもお楽しみください
催眠術師シロのウェブサイト Saimin Masters Club Tokyo
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