結果的に催眠をかけないこともあります
手が固まってしまうなどのいわゆる不思議な催眠術のパフォーマンスはれっきとした催眠術の一つですが、催眠という文脈においては違う目的のものもあります。
例えば催眠療法。
これは催眠の技術を使って、心の状態を安定させたり、メンタルブロックを外したりしてあなたの人生をより良くしていくサポートをするものです。
催眠療法が目的の場合は、観客もいませんし不思議な現象を派手にやる必要はありません。
相談者もそんなことは求めていません。
ですので、パフォーマンスの催眠術と違って、地味です。
医師の診断のように細かく状態をチェックするところから始めます。
催眠は特に初回が大事です。
殆どの場合、初めてだと要領がつかめなかったり、なんとなく不安だったりで催眠に入るのには時間がかかります。
そこを粘り強く優しく慎重に誘導していかないといけません。
また、パフォーマンスだと失敗もありえますが、催眠療法の治療として私を頼ってきている方の誘導は失敗するわけには行きません。
失敗するとその後挽回するのに大きな努力が必要になるからです。
特に初回は、簡単な問診と状態チェックを行います。
- 体のコンディション
- 心のコンディション
- イメージと筋肉のつながり
- イメージと感覚のつながり
- イメージと感情のつながり
- イメージと記憶のつながり
と言ったことを調べます。
これで、今日は催眠誘導ができそうかどうかをチェックします。
殆どの方が次に進むことができますが、まれにまったく適さない状態の方がいます。
その状態で次の催眠誘導に進めても成功する可能性が低く、それならば今回はこれ以上進めないほうがよいという判断をする場合があります。
失敗したときの挽回のコストが高いので、それならば状態が整う次の機会に賭けたほうが得策だからです。
催眠術というと技術ばかりがフォーカスされがちですが、目的に応じた物事の運び方も合わせて学んでいかないといけません。
そう考えるといっそう催眠の奥深さが見えてきます。
◆催眠術師シロのホームページ
https://smctokyo.amebaownd.com/
◆体験会チケット購入サイト
https://peatix.com/group/6947812