催眠マスターズクラブ東京

東京在住の催眠術師シロが、楽しい催眠の世界を紹介するブログです。

階段のすごさ

 

高いビルの屋上から下を見るとクラクラします。

こんなに高いの?

 

私は水平で計る距離より、垂直で計る距離の方が「強く」感じます。

例えば3mの棒が横たわっているときの3mより、立てたときの3mの方が高いと感じます。

たぶん重力そのものや、人間の行動範囲が影響しているのだと思います。

まあ原因はいいとして、水平方向への移動よりも垂直方向への移動の方が大変なことだということは私だけでなく多くの人が感じていることではないかと思います。

 

高いところを下から見るとどうやってあそこまで上がるのか?と思いますが、階段があれば割と簡単に自分の力で到達できますね。

 

そのワケをあえて言語化すると、

  • 階段の一段一段は人間の一歩で無理なく上れる高さ。
  • 一段上ったらその上昇エネルギーは消費されず保持される。
  • その繰り返し。

と言ったところでしょうか。

 

飛び降りたら死んじゃうかもしれないほどの高さの位置エネルギーは、階段を使って楽に貯めたものです。

 

大きな目標を達成するときも階段的考え方が有効です。

高みを目指して見上げると絶望的な気持ちになりますが、階段を作って一歩一歩登ればいつの間にか到達しています。

 

これ、みんなわかっているけど忘れやすいんです。

上を見すぎて気がはやって、結局足元がぐらついている。

正直な話、これは自分自身も思い出さないといけない話なのですが・・・

 

催眠術も、魔法のように思えるかもしれませんが、その大部分は心理誘導です。

気持ちがそんなにガラッと変わりますか?

心理状態がそんなにすぐに変わりますか?

生きてるとそういう状況もなくはないですが、やはりレアですし、それを故意に発生させるのは至難の業です。

 

催眠誘導は、この階段のように段階的にあなたを深い催眠状態にいざなっていきます。

催眠状態を下に落ちるイメージで捉えれば、下に降りる階段を降りていって深くしていくイメージです。

テレビなどで、ハイ!っていって瞬間的に眠らせているのは、この階段をすっ飛ばして低い所に突き飛ばしているようなもので、非常に難易度が高いものに見えます。

これが成功するケースというのは次の2つがあります。

  1. 本当に出会って短い時間で一気に深い催眠状態にする、凄腕&好条件が揃った。
  2. 階段的に時間と手間をかけてすでに深い催眠状態になって準備ができている所にこの瞬間催眠術をかけた。

TVでは失敗は避けたいですから、ほぼ100%2のケースだと思います。

1が成立する条件も私は知っていますし、実際に成功した経験もありますが、その状況が揃うのはかなり幸運です。

そもそも早く催眠術にかけることは大したメリットではありません。

  • なんかすごそうに見える
  • 誘導の手間が省ける
  • 時間短縮

といった程度のことです。

 

多くの観客を巻き込む、舞台で行うショー催眠などはこういうところを目指すとよいですが、普段は失敗しないための技術の方を優先します。

 

ですから、階段的な考えで無理なく誘導していきます。

ただ、その階段も同じところでウロウロしたり、戻ったりしていては効率よく誘導できません。

 

体験会ではあなたのペースに合わせて無理なく誘導していきますので、失敗が少ないです。

9月にまた体験会を企画するつもりです。ぜひご参加ください。

(社会情勢を鑑み、募集人数は少なめにします)


こちらもお楽しみください

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