心臓の鼓動を探す
自分自身の心臓の鼓動を感じ取ること、できますか?
難しいと思います。
心臓の動きを確かめるために手首で脈をとったりしますよね。
自律訓練法の公式暗示第4段階(第3段階となっている場合もあります)は心臓の調整暗示です。
心臓が規則正しく打っている・・・
という暗示を自分に唱えます。
自律訓練法関連の文献では心臓の鼓動を認識できるかどうかはあまり重視されてないかのように読めますが、私自身はもし認識できるのであればできる方が良いと考えています。
自分の集中状態も認識できますし、暗示による鼓動ペースの安定も認識できるからです。
(その後集中の精度が上がって鼓動を見失うことはありますがそれはそれで問題ありません)
実は自分の心臓の鼓動を感じ取ることは可能です。
静かで落ち着いた環境で、椅子に座るなどリラックスできる体勢を取り、目をつぶりみぞおちのあたりに意識を集中して心臓の鼓動を探してください。
早ければ10秒ほど、遅くても20秒ほどで探すことができます。
私自身が自律訓練法を行う時も必ずこうやって鼓動を認識するようにしています。
また、クライアントに指導をしている時もそのように誘導しています。
数息内観法といって、鼻から大きく息を吸うたびに数を数える自己催眠の方法がありますが、心臓の鼓動を数えていくと似たような効果があります。
ただ、心臓の鼓動は呼吸よりもハイペースなので、s数字が複雑になりすぎないよう1から10まで数えたらまた1に戻るといった数え方をすると良いと思います。
心臓の鼓動は気を抜くと見失いそうな分、この作業に集中するので、短時間で自己催眠の効果を得たい方は、鼓動のカウントをやってみると良いかもしれません。
浅学ゆえにすでに世の中にある方法なのかわからないのですが、もし今までにこれを編み出した人がいないのだったら、私のオリジナルですw
名付けて
鼓動カウント法(Pulse counting method)
です。
方法
- 静かで落ち着ける環境で、リラックスできる姿勢で目を閉じる(以降つぶったまま)
- 3回ほど深呼吸をする。(4秒かけて鼻から大きく吸い、7秒間息を止め、8秒かけて口から息を吐くのがおすすめ)
- 通常の呼吸に戻り心臓の鼓動をみぞおちのあたりで探す(結果的に見つかるのはみぞおち周辺ではない場合もあります)
- 探し当てたら任意の時点から「心臓が規則正しく打っている」という暗示イメージを持ったまま1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,1、2,3,・・・と10カウントを繰り返していく
- 鼓動のペースが規則正しく打っていることが確認できたら任意の時点で終了する
※カウントだけを止めて自分が鼓動を感じている状態をしばらく楽しんでから終了してもよい。
殆どの場合、数えはじめてしばらくすると鼓動のペースが遅くなるように感じてきます。
そして数えるのをやめると鼓動を見失いそうになることがあります。
問題ありません。
そこでやめてもいいし、また鼓動を探してカウントを始めてもいいです。
自分が好きなだけ続けて構いません。
カウントアップの方法も100まで数えたらやめるなど自分にフィットするよう多少のアレンジをしても構いません。大事なのは連続した数をつなげていくことです。
とても簡単かつ短時間でできるので、ぜひ日常生活の中で補助的にやってみてください。
私もよくやっています。
もしこのブログの記事執筆時(2019/8/27)より前に誰かがこれを提唱していれば残念ながら私のオリジナルではありませんが、もし誰も提唱していなかったらこれは私のオリジナルとさせていただきますw
もしかしたら博学な私の先生や先輩方ならご存知かもしれません。
◆催眠術師シロのホームページ
https://smctokyo.amebaownd.com/
◆体験会チケット購入サイト
https://peatix.com/group/6947812