好きな仕事をする
人間、やりたいことをやるべきです。
「やりたいからやる」という内部的動機によって始めた行動に対し、内部的報酬「満足感・達成感」を得るのが最も健康的だからです。
ですが、例えばその行動に対しお金や物品といった外部的報酬を与えると何故か内部的動機が縮小してしまい、やる気が無くなってしまうという心理効果があります。
特にお金は数字なのでその力が特に強いです。
アンダーマイニング効果と呼びます。
有名な逸話でこういったものがあります。
- 壁に落書きをする悪ガキに毎日お礼として小遣いを与え続ける。
- 小遣いをやることを止める。
- 悪ガキは落書きをしなくなる。
これは、1で、いたずら心という内部的動機を小遣いという外部的報酬にすりかえ、2でその外部的報酬の供給をやめることで、3で行動が止まるという話です。
好きなことを仕事にすることのリスクの一つにアンダーマイニング効果があります。
好きなことを仕事としているとき、その行動や成果は自分にとってかけがえのないもの、すなわちプライスレスに感じたいところに、具体的に金額という数字で測れてしまうと「自分のかけがえのない行動・成果は数字で見るとこんなものか・・・」と感じてしまい、がっかりしてしまいます。
ですので好きなことを仕事にするのでしたら、自分の行動や成果と入ってくるお金(収入)のつながりをできるだけ感じないように生活をデザインすると良いです。
好きなことを続けていたら知らぬ間に(意識せず結果的に)お金を稼いでいる
と感じる状態が理想です。
そうは言っても頭では仕組みを理解しています。
それに仕事せずして生きていける人は殆どいません。
ですので、好きなことを仕事にするのは理想ですが、それが難しい場合は「好きな仕事をする」でもいいと思います。
自分の仕事を好きかどうかで人生の質が大きく変わります。
日々の8〜12時間をどう過ごすか。これは24時間の33〜50%に当たります。
とても重要です。
働かなければならないなら、できるだけやりがいのある、好きな仕事をすべきです。
先日ネットで
転売で月収70万あげているが、ちっとも興味のない商材を流通させているだけなのでモチベーションが上がらなくて辛い
と言ったような書き込みを見かけました。
確かに月収70万はすごいですし魅力的ですが、精神的に辛いと思います。
この転売行為自体や商材に興味がある人ならば問題はないのですが、そうでない場合は逆に月収の高さがやめにくい理由(やめるのがもったいない・怖い)となって辛い生活になってしまいます。
理想の仕事というのはなかなかありません。サラリーマンでも自営業でも経営者でもです。
先の転売の例のように収入など理論的な基準と、好みや興味といった主観的な基準、後者によりウェイトをおいてうまく折り合いをつけられるような職業選択をすると幸せになれると思います。
◆催眠術師シロのホームページ
https://smctokyo.amebaownd.com/
◆体験会チケット購入サイト
https://peatix.com/group/6947812