「手技」はプラシーボ効果の可能性が高い
最近YouTubeを見ていて、奇妙な広告を見ることがあります。
バナー広告を興味本位でクリックしてからというもの、頻繁に動画広告も表示されるようになりました。
私が顧客候補として認定されたのでしょうw
その広告は「手技」というものです。
なにやら体内の電気を操って脳のある部分を再起動できるとかなんとか、よくわからない仕組みで体の不調が改善できるそうです。
宣伝文句の最後に「?」をつけているので明確な効果を断言していないということで免責しようとしているのかもしれませんが、本当に効果があるのでしょうか?
「手技」をするともっと前屈ができたり、痛みが和らぐといったことは多少あるかもしれませんが、私個人はそれが手から発せられる物理的な作用のおかげだとは思いません。
手技はおそらく思い込みの作用が強いと推測します。
偽薬でも思い込みによって効果が出るという「プラシーボ効果」と同じものだと思います。
そのためには雰囲気作りが大切で、手技はそのための過程が儀式化されています。
おそらく、手かざしなどでやっている部分をなにかそれっぽい機械や器具に置き換えても同じ効果があると思います。
まあ、実際に効果がある場合もあるだろうと思うので、肩こりなど軽度な症状の改善にはまったく罪はありませんが、医療機関の治療の代わりには絶対にしない方がいいです。
こういうものの危険なところは、軽度なものから重度なものに地続きになっていることです。
軽度な症状に対する改善効果を重度な症状にも適用(拡大解釈)してしまう間違いがあります。
肩こりが改善したからといって、重度な症状も同じようにすっきりなおるなんてことはありませんね。
私は手技のような世界観を作りこんで相手を場の雰囲気に飲み込むようなことはしませんが、催眠術で同じような効果を発生させることができます。
催眠術の種明かしをすると、この事前に「できるよ」と伝えることで相手に思い込みを作ることも広い意味で催眠誘導の一部になっています。
こちらもお楽しみください
催眠術師シロのウェブサイト Saimin Masters Club Tokyo