環境が揃っていることはベストではない
今週のお題は漫画ということで、今日はとある古いマンガにちなんだ記事を書きます。
知っていますか?藤子不二雄の漫画で、野生児の猿丸が木を削り出した万能ゴルフクラブで強敵を倒していくというストーリーです。
そのゴルフクラブは山の木を削り出した一点物で、ドライバーとして、アイアンとして、サンドウェッジとして、パターとして大活躍します。
ライバルは設備の整った闇の組織から送られてくるエリートばかりです。
(中にはヌンチャクゴルフクラブを使うカンフーマスターみたいな変わった敵もいましたが)
教えてくれる人もいない、貧乏で教養もない、しかしハングリー精神旺盛の猿丸が、自ら作ったゴルフクラブと自分の腕だけでエリートの強敵を倒していくさまは読者にカタルシスを与えます。
これは漫画という空想の世界の出来事ですが、恵まれていない環境の選手が恵まれている環境の選手を圧倒的な強さで倒すということは現実でも起きています。
先日「鉄拳」という格闘ゲームの世界大会がありました。
鉄拳は日本のゲームメーカーが開発したこともあって、日本の選手が強いです。また競技人口が多いアメリカの選手も層が厚いです。
そんな世界大会に彗星のごとく現れたパキスタンの選手陣が異次元レベルで強く、世界中が驚きました。
興味のある方は記事をご覧いただければと思いますが、この優勝者は地元のローカル大会で17位だという、まさに修羅の国の住人のような恐ろしいレベルの高さです。
パキスタンはオンライン環境が整っておらず、オンライン対戦ができません。
そこで彼らは日本では姿を消しつつあるゲームセンターに日夜集い腕を競い磨きあっていたのです。
これこそが彼らの強さです。
ゲームセンターではプレイするたびにお金を使います。
対戦では、勝てばそのままゲームを続けられますが、負ければ退場です。
家でのんびりと好きなだけオンライン対戦できるような連中とは本気度が違います。
毎回お金がかかっているんです。ハングリー精神が違います。
やはりハングリー精神は極度の集中力を生む原動力となっているようです。
何でもかんでも手が届くように環境を整えればいいかと言うとそうでもないですね。
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