シングルタスクで行こう
同時に複数のことをすることをマルチタスクと言います。
逆に一つのことをするのはシングルタスクと言います。
マルチタスクが得意。
仕事でも複数のことを同時進行できるのってなんだかかっこいいですよね。
できる奴!て感じがします。
しかし最近の研究ではマルチタスクは脳のパフォーマンスが落ちることがわかっています。
1つのことに集中して取り組んだ方が圧倒的によいのだそうです。
言われてみればなんとなくわかる気がします。
これはあくまでも私の推察ですが、
同時にするということは脳内のリソースを複数のことに占有されているので一つ一つの割当量にも限界がありますし、結局瞬間瞬間は一つ一つなので、脳内のモード切替が頻繁に起こり、そのオーバーヘッドもあってパフォーマンスが落ちるのでしょう。
対してシングルタスクだと脳内をそのことだけにリソースを集中出来ますし、タスクの切り替えも起きないので、パフォーマンスはよくなるのでしょう。
とにかく、
シングルタスク > マルチタスク
なんです。
ですので、日常生活でも、仕事でも勉強でも、一つのことに集中して取り組む方が質が高くなります。またタスクをこなすスピードも速くなるでしょう。
複数のタスクを抱えていても、同時にするのではなくシングルタスクにすべきなのはわかった。
では次の段階としてシングルタスクの質を高めましょう。
1つのことをしていても集中できていなかったら意味がありません。
仕組みづくり、環境づくり、いろいろありますが、催眠も役に立ちます。
自己催眠の技法である自律訓練法を極めると、ごく短時間で潜在意識と顕在意識の足並みをそろえ、目の前のことに集中できるよう、状態を整えることができます。
一流のアスリートが試合前に精神集中したり、武道の達人が精神統一したりするのと似ています。
自律訓練法は独学でも習得できますが、正しい指導のもと行った方が、習熟スピードも完成度もあがるので、信頼できる催眠療法士にサポートを依頼するのもよいと思います。
※自律訓練法は万能薬ではありません。あくまでもその瞬間に出せるパフォーマンスを最大化する補助的なものです。精神の安定のために生活そのものを見直すなど根本的な解決が必要な場合もあります。