テンションを合わせる効果
拙著「催眠術師が実践する 相手をやる気にさせる技術」にも書きましたが、相手が言うことを聞くテンションに持っていくには、まず相手のテンションと自分のテンションを合わせるという作業が効果的です。
ツイッターでこういう投稿がありました。
会社にクレーム処理がすごく上手な事務員さんがいて、コツを聞いたら、「私も一緒に怒っちゃう。何でこんな事になったんでしょうね!?本当に腹立ちますよね!!って言っちゃう。まず相手の味方をする。説明は後から。」って言ってて、なるほどなぁ〜って思った。
— カンパネラ (@campanella0807) 2020年7月17日
手練れである。
リンク切れのために転載
会社にクレーム処理がすごく上手な事務員さんがいて、コツを聞いたら、「私も一緒に怒っちゃう。何でこんな事になったんでしょうね!?本当に腹立ちますよね!!って言っちゃう。まず相手の味方をする。説明は後から。」って言ってて、なるほどなぁ〜って思った。
手練れである。
これ、まさにそうです。
先日、娘が道路で転びました。
血は出ていませんでしたが、結構痛そうです。
「~~~っ・・・」
と声にならないかすかなうなり声をあげています。
慌てて声をかけようとした時「娘を早く立ち直らせる」という挑戦を思いつきました。
そこで、娘の心の状態を察し、私も泣きそうな声で声を掛けました。
「大丈夫?痛いねえ・・・じっとしてていいよ。じっとしてたら少しずつ痛みが引いていくから。じっとしててごらん。」
そして、その場でじっとし続けていました。
しばらく後、娘はゆっくり立ち上がって、泣きもせずに歩き始めました。
「大丈夫?」
「うん。大丈夫。ちょっと痛いけど。」
「びっくりしたね。でもどんどん痛みがなくなってくるからね。」
「うん。」
挑戦は成功しました。
もし、ここで私が
「大丈夫!?血出てない?ああ、かわいそうに!」
と大騒ぎしていたら確実に泣いていたと思います。
これはテクニックです。
相手がフラットな状態ではフラットに合わせても違和感をなくす程度で、あまり効果は感じられませんが、相手がなんらか普通ではない感情の時はこのテクニックを使うチャンスです。
もし次のそのような場面に出くわしたときはぜひこのことを思い出して試してみてください。
きっとその効果の高さに驚きます。
ちなみに催眠術でもこのテクニックを使います。
相手を楽しい気分にさせたいのなら、暗示を与えるときに楽しそうな口調で行い、悲しい気分にさせたいなら悲しげな口調で暗示を与えます。
こちらもお楽しみください
催眠術師シロのウェブサイト Saimin Masters Club Tokyo