味の素は体に悪いのか?
基本的にうちの夫婦はうまく行っていると思いますが、やはり意見が食い違う場合があります。
その時に私は「正論をもって論破する快感」を優先してしまいそうになってしまう場合があります。
最近もこのような認識の違いを感じました。
妻はこう思っています。
「味の素などのうまみ調味料は体に悪いから食べない。」
「ドライイーストは体によくないから買わない。」
このように科学的に裏付けが薄いことを信じています。
味の素をはじめとするうまみ調味料は、グルタミン酸など昆布などの旨味成分と同じものです。体に悪いものでもないですし、料理に旨味を足してくれます。
高級店は別でしょうが、庶民的な外食で旨味調味料が入っていない食べ物を探すのは非常に難しいと言われています。また加工食品にはもれなく使われていると言っても過言ではありません。みんな食べているのです。
味の素の原料もサトウキビだったりして、安全なものです。
(私は仮に食品が石油から作られているとしても科学的に安心であれば問題を感じません。ただし、製造過程で残留物など食品ではないものが含まれてしまっている場合は別ですが。)
しかし、世間では味の素を使うのは悪いことかのように言われることが多くあります。盲目的に体に悪いと思っているのです。
妻もその一人です。自分が好きなお菓子にも入っているのにです。
ちなみにアメリカでは旨味調味料はMSGと呼ばれていて、特に中華レストランなどの看板で「NO MSG」であることが謳われています。旨味調味料は悪いものだという迷信が消費者側にあるからです。そういうレストランも裏では使っていると思います。私もアメリカで生活していた頃はそれをみていましたので、旨味調味料は悪いものだと思っていました。しかしその後自分で調べたことで偏見がなくなりました。
妻はドライイーストもよくないという考えも持っているようです。ネットで調べると問題なしと言うことがわかります。おそらくイーストフードという、イースト菌の栄養となる材料には若干問題がありそうだということがわかりますが、それはドライイーストとは別の商品です。おそらくこのイーストフードが悪いというところからきているのだと思います。
ちょっと調べたらわかることなのに、調べない。
調べたとしても、信じない。
人は信じたいものを信じ、信じたくないものは自分の目で確認したとしても信じません。
私は味の素にもドライイーストにも偏見はなく、安全ですしうまく活用すべきだと考えています。
しかし妻はそうは思っていません。
こう言う時、私はネットの情報などを突きつけて論破したい気持ちになります。
しかし、これぐらいのことは、黙ってそのままでいることの方が得策です。
論破すると妻は自分を否定されたような気になって、ますます意固地になります。
「体に悪くないのはわかった。でも私は使いたくないから使わない。」と言うのが目に見えています。結果的に変わらないのです。
行動が変わらないどころか、ますます意固地になりますし、ネガティブな感情を生んでしまいます。
旨味調味料は私が買って私が使う。
ドライイーストも私が買って私が使う。
それらを使って作った食べ物は、私以外の人間は食べても食べなくてもいい。
そう言う形でやっていこうと思います。
「正論をもって論破する快感」への欲求が高まった場合は、それが論破が必要なレベルのことかどうかを考えて、些末なことなら飲み込むのも関係をうまく続けるためには必要なのかもしれません。
もちろん、緊急事態や生命に関わることは断固として主張します。
例えば家族が根拠の薄い民間療法、霊感療法などに傾倒しそうになれば全力で防ぎます。
何事も程度によりますね。
味の素やドライイーストに関する論争などどうでもいいことです。
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