急な変化はきつい
ゆでガエルという言葉があるのを知っていますか?
カエルを水に入れてだんだんと温度を上げていくと、温度の上昇に気づかず茹で上がってしまう、という例えです。
真偽の程はさておき、人は急な変化を嫌います。
しかし、段階的に少しずつ変えて行くと、結果的に大きな差があってもそれほど心理的抵抗がない場合があります。
ゆでガエルとは別の例えでいうなら、さしづめ階段といったところです。
一段一段は大したことがなくても気がついたらものすごい高さになっている、そんなイメージです。
催眠誘導でも小さな暗示の成功を重ねていって段々と大きな暗示に移っていきます。
催眠術師は最終的なビジョンを持ってそこに向かって少しずつ変化を起こしていきます。
体験会に来ればその様子がわかりますが、テレビやYoutubeでは、そういうはじめの部分は地味なので知られることはほとんどありません。
催眠状態が高まってからの大技だけを見るから、驚きも大きいし、そんな急な変化が自分に起こったらなんか怖いと思うんです。
催眠術はあなたの能力を超えたことができるようになる魔法ではありません。
それでも潜在意識によって制限されていた力を引き出すことはできるようになる場合があります。