催眠マスターズクラブ東京

東京在住の催眠術師シロが、楽しい催眠の世界を紹介するブログです。

OPT-IN、OPT-OUT

オプトイン、オプトアウトと呼びます。

 

よくなにかの契約時に出てくる言葉ですが、

OPT-INは何かを許可する(取り入れる)

OPT-OUTは何かを拒否する(外す)

ような意味です。

 

ネットで探せば出てくることをもう一度書くのは面倒くさいので書きませんが、運転免許証発行のときに臓器ドナーに同意するかどうかをOPT-IN方式かOPT-OUT方式にするかで大きく結果が違った、というような話があります。

OPT-IN:合意する場合は署名する。デフォルトは合意しない。結果10%程度が合意。

OPT-OUT:拒否する場合は署名する。デフォルトは合意。結果ほぼ100%が合意。

(詳しくは「OPT-IN ドナー」で検索)

 

これから何がわかるかというと、

デフォルト(初期値)の影響パない

ということです。

 

更に臓器ドナーなんて言われてもいまいちイメージしにくく、あまり当事者感が湧きません。

ですからこう言えるのではないでしょうか。

人間はイメージしにくいこと、考えるのが面倒くさいことに関しては思考を放棄して、アクションを起こさない(初期値を受け入れる、流れを変えない)という選択をしがち。

 

私が自動車業界にいた頃、欧州のプライバシー保護法であるGDPRに準ずるためにはOPT-INで車両データをサーバーに送信することの許可を得なければいけないというルールがありました。

明示的に許可をもらわないとデータを送ってはならないので、データを送るメリットをユーザーに知らせる必要があります。

「データを送ると便利だよ、ね、だからデータ送っていいでしょ?許可ちょうだい」

という聞き方をしないといけません。

そうなると難易度が上がります。

ユーザーは便利さを十分に理解しないと許可を出さないのです。

こちらがデフォルトがNOになっているものをわざわざYESに切り替えるほどのモチベーションをつくる必要が出てきます。

自動車業界、今までそういうUI/UX、作るの慣れてないです。ですから実はこういう部分で地味に苦戦する企業が出てきそうです。こういうところにちゃんと力を入れているところが将来の自動車業界を勝ち残ると思います。

 

逆に私の天職のゲーム業界はそういうことばっかり考えていますw 

(もちろんユーザーを欺くためではなく、自然と最も便利かつ快適になるように誘導するためです)

 

流れを大事にするという観点では催眠でも少し似たような部分があります。

 

催眠誘導中、あなたは心地よく誘導に委ねています。

腕(手)が自然と上に上がっていく誘導を受けた状態から、今度は自然と降りてくる誘導を受けています。

挙げた手がだんだんと降りてきて、ももの上に降りてきます。

降りてきた手がももに触れたときに「もう手がくっついて離れなくなる!」なんて言われたら、実際に手がくっついて離れなくなったりします。

ただ単にはじめからももの上に乗っている手に対してそういう暗示を入れるよりは、降りてきた流れで暗示を入れると入りやすいと言われています。

 

催眠術で「流れ」の概念はあります。

こういうところで腕の違いというか、わかってるかどうかの違いがが出てきます。

この部分で私の先生の右に出るものはいません。


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