催眠術で幽体離脱
幽体離脱という現象をご存知ですか?
魂(意識)が体から離れて空を漂う、と言う現象です。
オカルト的には、魂が実在しておりそれが体から分離して浮遊していると考えられています。
寝床に横たわる自分を天井近くから見下ろしたり、ついには部屋を飛び出して夜の街をふわふわ飛び回ったりできるそうです。
残念ながら私はオカルト的な文脈で幽体離脱を経験したことはありません。
しかし催眠術の文脈ではそういう体験も可能です。
魂が体から離れたかのようなイメージを見せることで体験できます。
では、催眠術で幽体離脱することの危険性はないのでしょうか?
オカルト的な幽体離脱は意識の一方性変化といい、現実の延長上にあるものです。
(魂があるかないかなどの議論はさておき、この現象が現実に起きたという思い込み)
ですので、現実で幽体離脱が起きた、もしくは起きたと信じ込んでしまえば、現実世界の日常に支障が出てくる可能性があります。
洗脳と近い理屈です。
催眠の場合、その催眠が深ければ深いほど自分をより客観的に見つめるようになります。
催眠(≒脳の脱力)と客観的な視点(状況判断の新鋭)の2つが同時に亢進します。
これを意識の双方性変化といいます。
催眠術の幽体離脱体験はそもそもそれが疑似体験ですし、催眠にかかっているあなたはちゃんとそれが疑似体験であり現実ではないことをはっきりと分かっているのです。
便宜上幽体離脱というワードを使っていますが、中身は全く異なります。
意識の一方性変化、 双方性変化についてもう少し詳しく述べます。
意識の一方性変化
- 日常生活、通常の覚醒状態で受ける暗示(覚醒暗示)によって引き起こされる。
- 現実とつながっており、一度信じ込むと否定しにくい
- 洗脳、思い込み、成功体験、失敗体験、トラウマなどに関連
意識の双方向性変化(催眠における)
- 催眠(心身の脱力)が深くなると同時に客観視も強まる。(二つの変化が反比例のように起こる)
- 催眠状態で受ける暗示(催眠暗示)によって引き起こされる。
- 客観視できているので催眠術を受けていることが自覚できている
例えば催眠術で
「あなたは鳥になって大空を飛び回っています」
と非現実的なことを言われても違和感を感じず受け入れて鳥になりきります。
それはあなたが今催眠術を受けていて、イメージをふくらませるよう促されていることを客観視できているからです。
催眠術のネガティブなイメージとしてよくある、催眠暗示によってヘンなことされちゃうんじゃないか、という心配は無用です。
邪悪な暗示は客観視しているあなた自身によって冷静に監視されているので入らないのです。
このように危険性はないのですが、私が断りもなく幽体離脱の暗示を入れることはありません。
「今からあなたの魂が体から抜け出て幽体離脱します」
と生半可にありそうな、現実とも非現実(オカルト)とも判断に迷うようなことを言われると、客観しているあなたの潜在意識が
「え、急になに言い出すの!?怖い!」
となってしまう可能性があるからです。
ですので、催眠による幽体離脱(疑似)体験をご希望の方は
- 催眠誘導中に幽体離脱という世界観を持ち込むと了解している
- あくまでも「疑似」体験で本当に魂が抜けているわけではないこと(催眠術はオカルトではないこと)を理解している
のならば、ご依頼ください。
一緒にチャレンジしてみましょう。
◆催眠術師シロのホームページ
https://smctokyo.amebaownd.com/
◆体験会チケット購入サイト
https://peatix.com/group/6947812