家族に催眠術をかけるのは難しい
一般的に催眠術師が自分の家族に催眠をかけるのは難しいと言われています。
「家族」という関係が「催眠術師と被験者」という関係よりも優先してしまうからです。
わかりやすく言うと 「私の知るあなたは(催眠術師である前に)私の夫・父である」と考えてしまって、家族が催眠術モードにうまく入れないからです。
家族を催眠術にかけることにはこういう難しさがあります。
しかし、うまいことやる方法があります。
ある技法に関して、
「こうする方法とこうする方法、どちらがより自然に感じるか、効果的かを試させてほしい。」
という体裁で1つの技法だけを試させてもらいます。
「今から催眠術かけさせてください」というお願いをした場合は、家族は「自分が催眠術にかかるとは思えない」という思い込みと、家族特有の緊張感のなさで集中力を欠いてしまい、難易度があがります。
しかし、「(催眠術にかからなくていいから)あなたのフィードバックが欲しい」とお願いすると真剣に取り組んでもらえるし、催眠にかからないと言う思い込みは脇に置かれてニュートラルになります。
被験者「役」を演じてくれると言った感じでしょうか。
結果的に暗示が効いた場合、家族の頭の中で少しだけあなたの催眠術師としての信頼性が上がります。その時がアピールチャンスですw
「結構暗示入ってるねw」
それを繰り返していけばいずれその家族にも催眠術をかけられるようになります。
催眠術を学ぶとコミュニケーションについても学べます。