後戻りはできない
今週のお題「卒業」
ああ、あのときああやってればよかった。
ああ、あのときああ言えばよかった。
ああ、あのとき手を挙げてたら良かった。
ああ、あのとき勇気を振り絞ればよかった。
ありますよね。
何かを「しなかった」後悔。
なんとなく後悔するのはわかっているのに、しない。
なんでそうなるのでしょうか?
理由の一つは、
時間は常に進んでいて、
後戻りはできない
全く同じ状況でのやり直しはできない
という世界の真理です。
「チャンスの神様は後ろハゲ」
なんてこともいいます。
巡ってきたチャンスを躊躇してたら見逃しちゃうぞ、来たときにちゃんとつかむんだぞ、見送ってからはつかめないぞ(後ろには髪の毛が無いから後ろからはもうつかめない)。
なんて意味です。
そんなこたぁ、わかってるんだよ! ですよね。アタマでは。
では、なぜチャンスのときに行動が起こせなかったのでしょうか?
それは意識と潜在意識が真逆を向いているからです。
意識では「やったほうがいい」とわかっていても
潜在意識では「やりたくない」と感じているからです。
そして潜在意識に阻まれて行動を起こせなかったのです。
やりたくない理由はめんどくさいという怠惰な心とか、恥ずかしいという感情を恐れる心とか、失敗したらどうしようという心配だとか、ほとんどが自分の心の中の事情です。
別の言い方をすれば
アタマでわかっているのにココロ・カラダがついてこない
という状態です。
では、意識と潜在意識を同じ方向に向かせるにはどうしたらいいでしょうか?
潜在意識に意識を合わせる
か
意識に潜在意識を合わせる
かのどちらかです。
潜在意識に意識を合わせるのは簡単です。
この場合は、「やりたくない」という潜在意識に意識を合わせて「やらない」を選択すればよいからです。
すると、その瞬間は同じ方向を向いているので気分がいいですが、時間が経つと状況が移り変わりますから、潜在意識の「やりたくない」気持ちはなくなります。
そして「やっぱりやるべきだった」という意識だけが残り、それが次第に大きくなって、後悔するのです。
では、潜在意識を意識に合わせる場合はどうでしょうか。
潜在意識のほうがより本能や感情に近く、より強力なのでこれに逆らうのは非常に難しいのです。
潜在意識を手なづける必要があります。
どうすればいいか。
意識に潜在意識を沿わせる・従わせる訓練をするのです。
訓練にはショック訓練法と自己催眠があります。
それぞれ簡単に説明します。
ショック訓練法(恐怖突入)
普段から、
「いやだなー、やりたくないなー。(←潜在意識)
でも、やったほうがいいのはわかってるんだよなー。(←意識)」
と感じていることを思い切ってやる癖を付けるのです。
チャレンジです。
恐怖突入とも言います。
しかもそのときに
「私は潜在意識を手なづけているんだ。」
と思いながらするとより効果的です。
いきなり大きなチャレンジは支障が出るかもしれませんが、普段からこのような意識でチャレンジを続けて成功体験を重ねていくうちに潜在意識が意識に従うようになってきます。
「案ずるより産むが易し」が身についてきます。
いわゆる「自信がついた」状態です。
電車で席を譲るとか、会議や授業で質問あるかと聞かれたときに一番に手を挙げるとか、ちょっと苦手だと思う人に話しかけるとか、なんでもいいんです。
小さなチャレンジから始めます。
ときには大きめのチャレンジもいいでしょう。
ちなみに私は「ゲリラ催眠」といって街でいきなり催眠をかけさせてもらう活動を時々していますが、これも私にとってはチャレンジです。ですが続けているとココロの抵抗感が少なくなっていくのがハッキリとわかります。
自己催眠
こちらは、少し手間と技術が必要です。
代表的なものに自律訓練法という手法があります。
「自律訓練法」で検索すればやり方はすぐに出てきます。
その効果はいろいろ書かれていると思いますが、自律訓練法の真の目的は
意識して潜在意識(無意識)を操ること
(意識と同じ方向に潜在意識を向かせること)
です。
自己暗示で無意識の領域にアクセスして、無意識をコントロールする練習をします。
やり方はネットで簡単に出てくるのですが、実際にやろうとするとなかなか正しく習慣づけることが難しいので、信頼のおける催眠療法士にサポートをお願いするのがよいと思います。
どちらの方法も、怠惰な潜在意識を意識に従わせることで後悔しない生き方ができるようになります。どちらもやったほうが良いと思います。
さて、いまさら今週のお題ですがw、「卒業」です。
卒業は別れです。
別れる人・モノ・場所・感情・・・
別れは避けられませんが、その前にやり残したことはありませんか?
後悔しないために、少し頑張って行動を起こしましょう。
そしてスッキリと気持ちのいい別れにしましょう!
応援しています。
※本当の自己催眠ができるようになると一生の宝ものになります。
もし指導を希望する方はご連絡ください。