催眠術でよくある哀しみ②
催眠術師が
「目が覚めると、あなたの右にあなたの好きな人が立っています。今日は思い切ってその想いを告白してしまいましょう」
なんて暗示を入れた後、私をあなたの右側に立たせます。
するとあなたは右に立った私のことが好きだというシチュエーションにはまります。
目があって一応こちらも微笑み返します。
あなたは嬉しさと恥ずかしさで身悶えます。
もしかしたら告白までしてくれるかもしれません。
「ハイ!」
暗示が解けます。
催眠術師が言います。
「この人はだれでしたっけ?」
あなたは言います。
「え?いや別に・・・」
「さっきまで好きで好きでたまらなくて嬉しそうに、恥ずかしそうにしてましたよ?」
「えー・・・いやー・・・」
哀しみ。
好かれてすぐに放り出される哀しみ。
そりゃあこっちも好きだとかそういう感情はなかったけど、そっちが好きならこっちも好意を返そうと少し好きになるじゃない。
ほほえみを返した瞬間、返す刀で「もう好きじゃない。」なんて。
ひどいw
この哀しみ、体験したい方は言ってくれれば味あわせてあげます。